花祭り

4月8日は、お釈迦様の生まれた日です。
お釈迦様生誕を祝って空からは、美しい花と甘い水が降ってきたと伝えられています。
幼稚園では、生まれたばかりのお釈迦様の像に、甘茶をかけてお祝いします。写真のようにお釈迦様は、椿やきれいな花でまつられたお堂に右手の人差し指を上にして、左手の人差し指を下に向けていらっしゃいます。

たままつり
 
世間で言う「お盆」の行事です。子どもたちは「魂まつり(たままつり)」としておまいりします。ホールに集まり、自分で作った提灯を笹にかけ、亡くなった人やご先祖様、身近な生き物や、虫たちにさえ、その命の尊さを感じられるように、園長からお話しを聞きます。
季節柄、昆虫採集などする機会が増えてきますが、かごに入れた虫たちにも命があり、お父さんやお母さんもいるんだよ!と話すと、子どもたちはいつになく神妙な顔をして聞いています。

涅槃会(ねはんえ)
 
12月8日は、お釈迦様が悟りを開かれたことをお祝いする成道会です。
東の空に明けの明星が光る頃に、お釈迦様は人間が幸せに生きていくための道、つまり仏教を悟りました。
幼稚園ではこの教えを3つにまとめ、「清く」「正しく」「仲良く」という教育の目標に置いています。日付の近い日を選び、成道会遊戯会を行っています。遊戯会の初めには、掛け軸にかかれた、悟りを開かれたお釈迦様に、お花と、ろうそくの火と、お香の煙をささげ、「成道会の歌」を歌ってお祝いいたします。

涅槃会(ねはんえ)
 

2月15日はお釈迦様が亡くなられた日です。お釈迦様が亡くなられたことを特に(涅槃に入られた)と言います。
子どもたちは長安寺の本堂へ行き、お奉りされている大きな涅槃図を見て、お参りします。

お十夜(おじゅうや)
 
お十夜は浄土宗独特の行事です。しかも伝統的に地元の三浦横須賀鎌倉地区で特に盛大に法要が行われています。地元の大本山である鎌倉光明寺の10月12日から15日までのお十夜を始まりとして、近隣のお寺で順にお勤めされます。
長安寺のお十夜は毎年10月28日です。本堂で大勢の近隣のご住職がたをお招きして、午後4時と7時にお勤めされます。法要には幼稚園の卒業生たちのお稚児さんが出仕し、美しい舞を仏さまに奉納します。
この行事に幼稚園の年長の子どもたちもお参りします。午後2時頃から本堂に集まり、まず本尊さまに歌を奉納し、続いてそれぞれ書いたお約束の紙を本尊さまにお供えします。最後に2人ずつ正装した園長(住職)より、灌頂(かんじょう)を受けて元気に育つように祈願が行われ、記念品を受け取ります。帰りにはお家のかたといっしょににぎやかな夜店を冷やかしながら暮れかかった帰り道につきます。

とじる